胡蝶蘭は高級ギフト用として、さまざまなお祝いのシーンに使われ人気の高い花です。
華やかで存在感のある胡蝶蘭は印象に残りやすい花ですが、「一体どんな花なのかよく知らない」という方も多いのではないでしょうか?
胡蝶蘭を贈る予定がある方は
- 「お祝いに贈りたいけど花言葉が気になる」
- 「色はどんな種類があるの?」
- 「日持ちするの?」
など気になりますよね。
また、胡蝶蘭を贈られた側は、「せっかくだから長持ちさせたい」「花の育て方のコツが知りたい」と思うはず。
この記事では、胡蝶蘭の基本的な情報に加え、色や花言葉にぴったりのお祝いシーンについて解説。
さらに、育て方や手入れ方法のコツ、根腐れを起こした場合の対処方法も紹介します。
胡蝶蘭を贈る、贈られる方だけでなく、自宅用に購入した方もこの記事を参考にしてくださいね。
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胡蝶蘭とは
学名 | Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシス アフロディテ) |
英名 | Moth Orchid(モス オーキッド)、Phalaenopsis Orchid(ファレノプシスオーキッド) |
別名 | 洋蘭 |
主な産地 | 東南アジアの熱帯雨林(台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシアなど赤道付近) |
お祝いシーン | 開店・移転、開業、選挙の当選、誕生日、入学・卒業、結婚など |
胡蝶蘭は、原種が亜熱帯育ちの寒さに弱く、湿度の高い場所を好む着生蘭です。
着生蘭とは
木の枝や岩などに付着して育つ蘭(ラン)のことです。
着生蘭は気根(地上の茎や付け根から空中に生える根)をもち、水に溶けた養分や水分を吸収します。
胡蝶蘭は自分の木根を伸ばして空気中で呼吸したり、ほかの樹木に絡みついて樹皮から溶け出した栄養分を吸収したりして生長しています。
吸収した水分は肉厚の葉に溜められるため、乾燥に強い植物です。
花の香りには人によって好き嫌いがありますが、香りのない胡蝶蘭は贈る相手を選びません。
さらに花粉が飛んで周囲を汚すこともないため、飲食店やオフィスにピッタリの花といえますね。
日本でも胡蝶蘭は生産されていて、切り花では福岡県、徳島県、鉢物では愛知県、福岡県が出荷量も多く有名です。
胡蝶蘭の花言葉
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」、「純粋な愛」。
胡蝶蘭の花姿が美しい蝶が華麗に舞っているように見えることから、幸福が飛んでくるという明るいイメージにつながったのでしょう。
また、花言葉の「純粋な愛」は、胡蝶蘭の学名Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシス アフロディテ)と関係しています。
レノプシスは「蛾」という意味ですが、アフロディテはギリシャ神話に登場する愛と美と性をつかさどる女神のこと。
アフロディテを日本では「ヴィーナス」と呼んでいるとわかれば、イメージしやすいですよね。
また、白の胡蝶蘭には「純粋」、ピンク色は「あなたを愛しています」、青色には「誠実」という花言葉が個別で付けられています。
胡蝶蘭は黄色、赤、リップ系などカラーバリエーションが豊富ですが、白とピンク、青色以外には個別の花言葉は付けられていません。
そのため、「幸福が飛んでくる」や「純粋」の花言葉は、胡蝶蘭全体に付けられたものとして捉えられています。
胡蝶蘭にはどんな色がある?色ごとの意味は?
胡蝶蘭はカラーバリエーションが豊富ですが、それぞれの色がもつ意味を理解して、贈るシーンを選ぶと相手からも喜ばれますよ。
白色は花嫁の衣装を連想させるため結婚祝いに、清潔感を演出するイメージから開店・開業祝いなどのビジネスシーンにもよく使われています。
年齢、性別、お祝いのシーン、ビジネスの種類を問わず贈れる色が白です。
ピンクは華やかで可愛らしい印象を受けるため、女性に人気の色です。
「あなたを愛しています」という花言葉から、男性から女性へのプレゼントや、母の日のギフトとしても選ばれています。
赤リップ系の(白赤)胡蝶蘭は紅白の配色になることから、開店・開業、選挙の当選祝いなどのビジネスシーンに贈られています。
白よりも華やかさを求めたい時におすすめです。
黄色には「幸福」や「商売繫盛」の意味があり、開店・開業などには縁起の良い色です。
赤色は火事のイメージがあるため、飲食店などにはNGです。
胡蝶蘭の育て方・手入れ
胡蝶蘭が自生する亜熱帯は高温多湿で、木漏れ日が入る密林のような環境。
一般家庭では育て方のポイントとして、温度、湿度(風通し)、日当たりに注意することが大切です。
胡蝶蘭にとって室内の温度が20℃〜25℃ぐらいがベスト
寒さに弱い胡蝶蘭は室温が10℃以下になると枯れてしまう場合もあるため、夜間でも15〜20℃になるように室温を調整してあげましょう。
ただし、エアコンや暖房器具(夏は扇風機)の風が直接当たる場所は、多湿を好む胡蝶蘭が乾燥状態になるためNGです。
湿度に注意して、風通しの良い場所に置く
湿度が高すぎると鉢の中で胡蝶蘭の株が蒸れてしまい、根腐れの原因になりかねません。
常に風通しの良い場所に鉢を置いて、鉢の中の空気が入れ替わるように心がけましょう。
室内が乾燥しているなと感じた場合は胡蝶蘭の様子を見ながら、霧吹きで葉の裏表に水分を与えてください。
葉や根元に水が溜まるまで霧吹きするのはやり過ぎで、根腐れの原因に……。
余分な水分はそっと拭き取ってくださいね。
直射日光に当てない
胡蝶蘭は直射日光が当たると葉が焼けて、茶や黒色、白色に変色する場合があります。
室内ではレースのカーテン越しに日光が当たる場所を選びましょう。
なお、カーテンの生地が胡蝶蘭に当たると花が傷むため、間隔を空けることも大切です。
明るい室内であれば、窓際にこだわらなくてもOK。
水やりの方法と頻度は?
水やりの頻度は7〜10日に1回、水の量は胡蝶蘭の株1つにつきコップ1杯(150cc)目安にしてください。
必ず、株の根元に水やりします。
胡蝶蘭の株が複数ある場合は、根本に対して水を注ぐように、それぞれの株にまんべんなく水やりするのがポイントです。
胡蝶蘭のサイズに合わせて、コップの水の量も調整してくださいね。
また、受け皿に溜まった水は捨てることを忘れずに。
水やりは鉢植えの水苔やウッドチップを指で触って乾いていると感じた時だけ。
水やりのタイミングは気温が上がってくる午前中がベストです。
胡蝶蘭の肥料は?どれがおすすめ?
胡蝶蘭の肥料は、洋ラン用の液体肥料(栄養剤)が使いやすくておすすめ。
適切な濃度に薄めた液体肥料を水やりの代わりに週に1回程度与えてください。
ただし、肥料をやるのは胡蝶蘭が生長期を迎えて、気温が15℃以上になる5〜9月ごろまでです。
気温の低い冬や35℃以上になる真夏は胡蝶蘭の育成が止まっている時期で、肥料を与える必要はありません。
肥料はあくまでも株を元気に成長させるためのもの。
弱っていたり、枯れかけていたりする状態の胡蝶蘭に肥料を与えても、復活して元気になるわけではないので注意しましょう。
胡蝶蘭は日持ちする?
胡蝶蘭は開花から1か月以上咲き続け、手入れ次第では3か月もつものもあります。
1〜2週間で枯れてしまう花束やアレンジメントと比較しても日持ちの良い花です。
花が落ちてしまったように見えても、茎に蕾が残っている場合は咲き続けてくれますよ。
胡蝶蘭の中には50年以上生きているものもあるとか。
1か月以上も咲き続ける生命力の強さは、お祝いごとに重宝される所以でもあります。
ただし、日持ちの良さは育て方やお手入れ、置かれた環境に左右されます。
寒さや極端な暑さに弱い胡蝶蘭は温度差の激しい環境に置かれると、ダメージを受けて劣化を進行させてしまう原因に……。
この記事ですでに解説しましたが
- 水やりと室温の調整
- 風通しを良くする
- 置く場所に配慮する
などに注意すれば、上品で華やかな花姿を長く楽しませてくれます。
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胡蝶蘭の花が終わったらどうする?
花が終わったからといって、胡蝶蘭自体がダメになったわけではありません。
株や根、葉が元気なら手入れすることで2回、3回と花を咲かせてくれます。
そこで、2回以降も楽しむための手順を紹介します。
まず支柱を外して、株の根元から数えて3〜4節目の2cm上で花茎をカット。
複数の株が寄せ植えされている場合は、1つずつ別の鉢に移し替えてください。
個別に移し替えることで鉢の中の通気性が良くなり、花を咲かせて疲れた後の株への負担が少なくなります。
移し替えは冬や真夏を避け、胡蝶蘭の生育が活動的になる春ごろがベストです。
鉢の中に落ちている花や蕾、古い水苔、傷んで黒くなっている根を取り除いたら、新しい水苔やウッドチップを入れて完了です。
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胡蝶蘭が根腐れしたらどうする?防ぐ方法はある?
育て方もわかったけど、胡蝶蘭が根腐れしたらどうすればいいのかな?
防ぐ方法ってあるの?
それでは解説します。
そもそも根腐れとは?
根腐れとは、その名のとおり「根が傷んで腐ってしまうこと」。
根腐れの主な原因は水のやり過ぎ、水はけや通気性の悪さによるものです。
根が黒くてシワがある、葉に瑞々しさがなくシワシワになっているなどの症状を感じたら根腐れを起こしてないかチェックしましょう。
根腐れを起こした胡蝶蘭には植え替え
根腐れを起こした胡蝶蘭には植え替えで対処します。
手順は、鉢の中から胡蝶蘭を取り出し、消毒したハサミで傷んだ根を切り取ります。
用意した通気性の良い鉢、新しい水苔やウッドとともに胡蝶蘭を入れて植え替え完了です。
胡蝶蘭の根を休ませるために、水やりは植え替えから2週間後に行います。
乾燥が気になる場合は霧吹きで水分を与える程度にしておいてください。
根腐れの予防方法
気温が低くなる冬は春から夏にやる水の量よりも少なめにします。
冬でも暖かい室内では水やりを増やすのではなく、霧吹きで対処しましょう。
受け皿の水を溜めると、鉢の中の湿度が高くなって蒸れてしまい、株や根を傷めたりカビの発生を招いたりします。
必ずこまめに捨ててください。
同様に、ギフト用のラッピングも鉢の中の蒸れに繋がります。
ラッピングを外して、排水される鉢の底が見える状態にしてください。