お彼岸でやってはいけないことはあるのかな?
お彼岸でお供えする花の選び方って何か注意点あるのかな…?
そんな疑問にお答えします。
皆さんは「お彼岸」といえば、どんなことをする行事かご存知でしょうか?
日本特有の習わしのようなイメージはありつつも、案外馴染みがないという方も多いんですよね(わたしもそうでした)。
お彼岸とは、年2回「春分の日」と「秋分の日」を中日とし、その前後3日間を合わせた計7日間に行う仏事のことです。
2023年の春のお彼岸は3月18日(土)から3月24日(金)まで
お彼岸は、ご先祖様を供養するという面ではよく似ている「お盆」と勘違いされやすい風習…
しかし、お盆のようにご先祖様が家に帰って来る期間ではありません。
お彼岸とは、ご先祖様がいる彼岸(あの世)と、私たちが過ごす此岸(この世)が最も近づく日とされ、故人に思いを馳せながら浄土の世界に近づくための修行をする期間とされています。
具体的には、普段細かいところまで行き届いていない仏壇仏具のお手入れをしたり、お墓参りやお墓掃除を行うのが一般的です。
またお供え物には、春彼岸は「ぼた餅」、秋彼岸は「おはぎ」が選ばれる事が多く、これは春の花「牡丹」と秋の花「萩」に由来するといわれています。
これらの食べ物と一緒に季節の花を飾る事もお彼岸のお供え物のひとつとされています。
このように日本古来からの風習であるお彼岸を迎えるにあたって「お彼岸には様々なルールやマナーがありそうで難しい」「お供え用の花はどんなもの?」など、疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?
そんな疑問を解決するべく、今回はお彼岸に関するマナーや花選びの押さえておくべきポイント、花を購入できるおすすめ通販サイトも併せてご紹介致します。
お彼岸を迎える前にぜひ参考にしてください。
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お彼岸でやってはいけないことはある?
故人を偲ぶ行事と聞くと、どこか弔事にも似たイメージがあり、行儀作法が難しそうと感じてしまいますよね。
しかし、結論から言うとお彼岸でやってはいけないことは特にありません。
弔事と違い縁起が悪いというような行事でもないため、とりわけ明確なマナーやルールといったものは存在しないのです。
ただし、一部では時期をずらすか、避けたほうがよいとされている事もあるので、ここでは代表的なものを2つご紹介致します。
土いじり
お彼岸の時期によくNGとされているものに「土いじり」が挙げられます。
これは「土用の期間」が根拠となって広まった習わしで、お彼岸と同じような春や秋頃にもこの期間が設けられており、土が最も働く時期と言われています。
土を司る神様が土を支配する期間と考えられており、この時期に草むしりやガーデニングを行うと神様を怒らせてしまうという言い伝えがあるようです。
しかし、この「土用の期間」とお彼岸は本来別々で考えるものであり、詳しく見てみると日付けも被ってはいません。
むしろお彼岸の際はお墓周りの掃除も兼ねて、生い茂った雑草を綺麗に除去した状態でご先祖様の供養をする方が良いでしょう。
海や川へ行く
「霊は水辺に集まりやすい」という話を聞いたことはありませんか?
これはお盆でのしきたりから来たもので、「ご先祖様を供養する期間」という意味では似ているお彼岸と混同してしまっていることが由来しています。
お盆の時期は旧暦で斎日と呼ばれ、死後の世界で人を裁く閻魔大王の休日とされています。
この期間は地獄の蓋が開いたままになる為、俗世にやってきた霊が海にいる人々を地獄へ連れて行ってしまう、などというお話があります。
こうした伝え話から確かにお盆に海や川へ出掛けるのは避けた方がよいとされていますが、お彼岸に関しては特に問題ありません。
ただし、秋のお彼岸の時期は台風が多発することから、水難事故へのリスクを考え避けたほうが良いとされているのかもしれません。
お彼岸の花の選び方とマナー
お墓参りでは「香・灯濁(とうしょく)・花・浄水・飲食(おんじき)」の五供と呼ばれる物をお供えする事が仏教での基本マナーとされています。
今回はその中から「花」について着目し、お彼岸に最適な花の選び方について紹介します。
花の種類
墓前には花をお供えする為の花立(はなたて)が2ヶ所あるのが一般的なので、2束1対となるよう準備をしましょう。
花選びに関して、原則的にこれじゃないとダメというルールはありませんが、通常仏花や季節の花を飾る事が多いようです。
春彼岸であればアイリス、マーガレット、ストック、牡丹、桜などが挙げられ、秋彼岸であれば菊、リンドウ、ケイトウなど鮮やかな見た目の花もおすすめです。
お墓に飾る花は合掌などの際に正面から見えるものなので、花束のシルエットはひし形になるように整えるとより美しいでしょう。
他にも生前に故人が好きだった花を添えるのもおすすめです。
花の色について
色についても特に決まり事はありませんが、仏事のお供え用のアレンジメントを調べてみると、白中心のものが多いように感じました。
白ユリなどは日持ちが長くご供花の定番でよく使われる花として知られています。
色のあるタイプのものでも淡い色使いを基調とし、薄紫色や薄黄色、パステルピンクなどが人気。
しかし、ひとつマナーとして知っておくべきは、故人が亡くなってまだ四十九日未満と日が浅い場合には「白上がり」と呼ばれる白でまとめた花を贈るのが常識です。
色の入った花束やアレンジメントは四十九日以降に選ぶようにしましょう。
選んではいけない花
基本的には季節のものをお供えするのが風習のお彼岸ですが、中には選んではいけない花(避けるべき花)というものが存在します。
- ツルがある花…故人の身にツルが巻きつき成仏が出来なくなる、といわれています。
例)スイートピー、クレマチス、アサガオなど。 - トゲがある花…トゲは殺生を連想させることから相応しくないとされています。また、遺族が花の手入れをする際に怪我の原因にもなってしまうので、お供え花として人に贈る場合も避けましょう。
例)バラ、アザミなど。 - 毒のある花…故人に毒のある花を供えることは大変失礼にあたります。秋のお彼岸の頃に咲くヒガンバナにも毒が含まれており、墓前や仏壇に供えるには不向きなので気を付けましょう。
例)ヒガンバナ、キョウチクトウなど。
バラは華やかな見た目から人気があるので、故人が特別好まれていた場合は、トゲをしっかり除いた状態で飾れば問題ありません。
亡くなった人に思いを寄せ、マナーを守りつつお供えすることで故人も安心してお彼岸を迎える事ができるでしょう。
お彼岸に供えるお花のおすすめ4選
お彼岸に供えるお花のおすすめを4つ紹介します。
菊
菊は長寿の象徴とされ「邪気を払う花」ともいわれています。
このことから仏花の定番としてよく使われるようになりましたが、菊の最大の魅力は日持ちの長さです。
切花を水につけた状態であれば、なんと2〜3週間は飾ることができます。
さらに、菊は枯れた後も花びらが散らばりにくいので、お墓に供える際に掃除が必要になったりするような手間がかからないという利点もあります。
同じキク科のキンセンカ、ガーベラ、コスモスなど季節に合わせて種類を選んでも良いでしょう。
ユリ
ご供花によく使われる花として、白ユリ(ホワイトリリー)が人気です。
お供え用の花束やアレンジメントには白や淡い色が多い為、上品な見た目であるユリがよく使用されています。
しかしひとつ懸念されるのが、花粉です。
お供えする前に、支柱周りのおしべが粉っぽくなるより先に必ず取り除いておきましょう。
店頭に出回っているユリの多くは、花粉が除去された状態のものがほとんどですが、アレンジメント等の中にまだ蕾のユリが含まれている場合は注意が必要です。
衣服に付着した場合、手で払ってもなかなか取れないので、花が開いたら直ぐに除去するよう心掛ける必要があります。
トルコキキョウ
白上がりにも使われることの多いトルコキキョウ。
弔事だけでなく慶事にもよく使用され、年中手に入りやすい特徴があります。
また菊と同様に水揚げがよく、夏が旬の花であるため日持ちも良いのがポイントです。
カラーバリエーションも豊富で、白い花びらに先端だけが紫に褐色するバイカラータイプは、白まとめの花束やアレンジメントの差し色に入れるとより華やかに彩ってくれます。
さらに、街の花屋で見かけるトルコキキョウは八重咲きが一般的ですが、他にもフリンジ咲きやバラ咲きなど、品種も沢山あるので飽きのこない見た目が人気の秘訣です。
カーネーション
母の日に贈る花として有名なカーネーションですが、中でも白いカーネーションには「私の愛情は生きている」という花言葉があります。
母の日の創設者、アンナ・ジャーヴィスさんという女性が自身の母親が亡くなった際に「亡き母への追悼」として、教会で白いカーネーションを配ったことがきっかけとされています。
以来、赤いカーネーションは母が生きている間に贈る花、白いカーネーションは亡き母へを偲ぶ際に贈るのが定番となりました。
色によってさまざまな意味を持つカーネーションは、フリルのような見た目も美しく、飾られたお墓に眠る人の心を落ち着けてくれることでしょう。
お彼岸の花を購入できるおすすめ通販3選
お彼岸の花はネットでもカンタンに購入できます。
おすすめ通販を3つ厳選したのでぜひ参考にしてください。
青山フラワーマーケット
自宅で楽しむ用の花から行事やプレゼントで贈るフラワーギフトなど、幅広く取り揃えている「青山フラワーマーケット」。
もちろん、お供え用の花も豊富に扱われています。
枕花や一周忌未満、命日などそれぞれの法要に合わせた色合いのものはもちろん、特徴的なのは「旬の花定期便 お供え花コース」という商品です。
お墓や仏壇に供える1対タイプと、見応えのある1束タイプとがあり、お届け間隔を7日・10日・14日・21日・月1から選ぶことができます。
替え時に自宅まで花が届くというのは、わざわざ店頭へ足を運ばなくてもよいので有り難いですね。
\ 定番のお花屋さん /
※解約縛りがないから安心
日比谷花壇
日比谷花壇で取り扱っているお供え用の花は、淡い色ながらも季節の花を取り入れた鮮やかなアレンジメントがたくさん用意されています。
また、お彼岸用に線香とセットで購入できる商品も展開されています。
線香の香りは、花や木々の香料を使ったものや柑橘系など、花との相性が良さそうなものが選ばれているというごだわりっぷり。
自宅用以外に、他家へ贈る用としてもうってつけなラインナップですよ。
\ 老舗のお花屋さん /
eflora(イーフローラ)
全国に加盟店を持つeflora(イーフローラ)では、お供え用の花を注文する際に「おまかせ商品」というサービスが人気です。
花のスタイル(花束やアレンジメント等)・色合い・価格のみを指定し、あとはプロにおまかせするだけという注文方法です。
注文は全てWEB上で完結でき、自宅から近い花屋で直接受取りが可能なため、送料もかからず最短で当日中に用意することができます。
また、人へ贈る際は「じぶんdeカード」というメッセージカードを付けることができ、注文時にカードのデザインを選び、メッセージを入力するだけで、花屋が無料で印刷して花と一緒に手渡してくれるというもの。
地元の花屋が制作までしてくれるので、その地域の風習やマナーを熟知してくれているという点も、親しみ深くて安心ですね。
\10時までの注文で当日配送/
お花が届いたらメールが届くので安心
お彼岸はマナーを守り、故人に感謝と敬いの心を持って迎えましょう
この記事では、お彼岸とはどんな行事か、期間中避けた方がよい事やお供えに相応しい花選びの基本などを紹介しました。
亡くなった人が近しい存在であった場合、疎かになりがちな法事ごともきちんと執り行いたくなるものですよね。
家族を見守ってくれているご先祖様や故人に感謝の気持ちを込めて、季節を感じる食べ物や花をお供えしましょう。
定期的に墓前に手を合わせ挨拶に伺うことで、故人も安心して魂を鎮めることができるはず…。
本記事がお彼岸でお供えする花選びの参考になれば幸いです。
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